ご存じの通りシマノが昨年のNEWデュラエースを皮切りにリア11段に移行しようとしている。段数が10から11になったところでどうなるわけでもないのは当然だが今回の段数追加で20年以上ほぼ変わらなかったフリーボディー幅が拡張された。むかーし昔にシマノが8S化する際にエンド幅が126から現行の130に変わってから20年以上エンド幅もフリーボディー幅も規格変更はされていない、今までなんとか踏ん張ってきたのがいよいよフリーボディーだけ諦めたような感じがするが・・・。
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自転車修理バカ戦闘日誌
子供用ロードは一筋縄では、その2
子供用ロードのホイールで肝心なのはホイールとして成り立たせつつ剛性をいかに落とすかなのだ。だいたい素材は大人用と同じものを小さく作ってあるだけなので剛性オーバーなのだから工夫でなんとか出来るところは全てやるという姿勢でないと行けない。
以前のハブは死んでいる上にボスフリーなので今回現行の105をインストールする事に。32Hなのでフリー側4本、反フリー側8本でフリー側のテンションを極力上げない様に組もうと思ったのだがテンションを上げていくとなんか違う。フランジ見たらこの通り、ニップルの頭にヨソのスポークがかかっちまっている。700だとこんな事になんないんだけどねぇ〜。
結局この組み方はあきらめて4本、6本で組み直したらコレまた相性が良くないので最終的に当たり前な左右とも6本で組む事に。3度目の正直と言うかなんと言うか・・・、
ちなみにフロントはラジアルで。105のハブはラジアル禁止なのだが体重の軽い子供が乗るので行けるという判断で。スポークは全て15番 ヨシ!
子供用ロードは一筋縄では、
たまに子供用ロードバイクの組立やOHを依頼されるのだが毎回ウンウンうなりながらの作業になってしまう。
そもそも専用パーツなんてのは無いので大人用のパーツの組み合わせでなんとかするのだがそのままだと身体は小さく体重は軽い子供には不適当なものが出来上がるのは当然の事だ。かと言って専用パーツを特注するのも現実味が無いので既存パーツの組み合わせでなんとかするのだ!
写真はSTIレバーとただのブレーキレバー。どっちもシマノ製なんだがSTIレバーはなんだかんだ言ってもボッテリとしていて子供が握るのには無理がある。一方ブレーキレバーの良いところは手が小さくてもしっかりブレーキをかけられる事。コレ肝心よ!一番細いところはどっちも同じくらいな様に見えるけど握るとSTIは一回り半くらい大振りって感じ、
シフトレバーは当初ハンドルバーの上部分にアダプターを介してWレバーを付けようかと検討したのだが補助ブレーキレバーも付けるという事で最終的にバーコンにする事に。
さて、次はホイール組みだわさ、
約11年でこの変化、良いのか悪いのか判らん。
タップやフェースカッターの引き出しは2002年には1段で済んでいたのが今は2段になっている。昔と比較して今の引き出しがいかに込み合っているかは一目瞭然だ。それだけ規格が乱立しているという事ではたしてコレって何のためなんだろうね?
商売道具が増えるって事はお金が必要って事でそのお金は売上の中から捻出するわけだよね、けれど経営状態がいっぱいいっぱいな店では利益が出るかどうかも判らないような機材を買うのは大いに悩むでしょ。多少揃えても結局中途半端になるので途中であきらめちゃうんだけどサイメンみたいにイジルの専門だからどこまでも諦めないでいるといつの間にかもっとも機材が揃ったショップになれる。むろん多少の無駄も出るけど回り始めた車輪と一緒でけっこう惰性で乗り越えられちゃう。
いずれにせよアレもコレも出来ますといっているショップほどアテにならないのは今時どの分野でも当てはまる事でしょ。
流星号のディスクブレーキ
現行流星号は初期型XTのディスクブレーキを使っている、これが発売されたのは20年以上前だからそれ以来ずっと使っていて今も最高のパフォーマンスを見せてくれているのだ。日常使いの駄馬で油圧ディスクブレーキを使っている飯倉としてはオンロードだろうがオフロードだろうが最高のブレーキシステムは油圧ディスクと確信している。ここぞとばかり気合いを入れる時のロードバイクがサイドプルなんでとっととロードバイクも油圧ディスクがスタンダードになっちまえよとつくずく思うのだ。
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