もともとTTバイクのダイレクトマウントブレーキキャリパー解放用というごく限られた用途のSM-CB90。ほとんど売れネェだろうと思っていたら輪行用にとかシマニョーロ(レバーがシマノ、キャリパーがカンパの組み合わせ)にとかでソコソコ売れている。
今回はまた想定外なケースでヨシガイの復刻版ギドネットレバー+ショートVの組み合わせだ。本来レバーとVブレーキだけで事は済むはずがレバーの剛性不足などがたたってベストセッティングにするとワイヤーの取り外しが出来ないんでコイツで解決とあいなった。
SM-CB90は元々レース用機材なんで作りはしっかりしていて精度も剛性もグットだ。ケーブルの微調整も出来るんでコレ一個で相当使い出がある。少々重いがブレーキという重要部分の一部なら重量よりも安全性を重視すべきだからコレで良いんじゃないだろうか。モノの割には安いし、
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チェーンリングもそこそこ在庫してるのさ、
買って数年は交換しなかったりするチェーンリング、いざ交換って時にはすでに売ってないのが常識となろうとしている。結局チェーンホイールごと交換→せっかくだから段数増やすか→パーツ総取っ替え勧められる→バイクごと買い替えるなんてループに引きずり込まれたんじゃタマンネー!!!って事でサイメンでは極力ヤバそうなパーツはストックしておく事にしてる。ただし79のチェーンリングはストック予定無し。だってアウターだけで2万5千円なのよ、どうしろってんだよね(-。-;)。
Di2関係もストック予定無し。つまり79デュラはケーブル引きも電動も早々にこの世から消える幻のパーツになるのさ!というのが飯倉の予想でございます。
79オーナーは9000に切り替えるか消耗部品を自前でストックしておくかですな。今のうちですぞ、
金でポジション決め出来るの?
この数年ポジショニングのための計測やらアドバイスをする商売が現れているそうだがコレってけっこう眉唾じゃネェかなってのが飯倉の考えなのですよ。先日もスクールの生徒さんが元プロレーサーで今はライディングスクールをやっている人物から指導を受けたというバイクを見せてもらったんです。平均的な日本人体型よりもやや大柄な人であるにもかかわらずハンドル幅は360mmをお勧めされて交換したそうです。360mmといえば中学生とか小柄な女性が使うサイズという認識でしたからオッタマゲました。クランクも170mmのところを160とかにした方が回転がよくなるとローラー台に160のクランク付けたデモバイクに乗せてもらったそうですが台上だけで回りゃ良いってもんじゃないと思うんですけどねぇ、
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子供用ロードは一筋縄では、その2
子供用ロードのホイールで肝心なのはホイールとして成り立たせつつ剛性をいかに落とすかなのだ。だいたい素材は大人用と同じものを小さく作ってあるだけなので剛性オーバーなのだから工夫でなんとか出来るところは全てやるという姿勢でないと行けない。
以前のハブは死んでいる上にボスフリーなので今回現行の105をインストールする事に。32Hなのでフリー側4本、反フリー側8本でフリー側のテンションを極力上げない様に組もうと思ったのだがテンションを上げていくとなんか違う。フランジ見たらこの通り、ニップルの頭にヨソのスポークがかかっちまっている。700だとこんな事になんないんだけどねぇ〜。
結局この組み方はあきらめて4本、6本で組み直したらコレまた相性が良くないので最終的に当たり前な左右とも6本で組む事に。3度目の正直と言うかなんと言うか・・・、
ちなみにフロントはラジアルで。105のハブはラジアル禁止なのだが体重の軽い子供が乗るので行けるという判断で。スポークは全て15番 ヨシ!
子供用ロードは一筋縄では、
たまに子供用ロードバイクの組立やOHを依頼されるのだが毎回ウンウンうなりながらの作業になってしまう。
そもそも専用パーツなんてのは無いので大人用のパーツの組み合わせでなんとかするのだがそのままだと身体は小さく体重は軽い子供には不適当なものが出来上がるのは当然の事だ。かと言って専用パーツを特注するのも現実味が無いので既存パーツの組み合わせでなんとかするのだ!
写真はSTIレバーとただのブレーキレバー。どっちもシマノ製なんだがSTIレバーはなんだかんだ言ってもボッテリとしていて子供が握るのには無理がある。一方ブレーキレバーの良いところは手が小さくてもしっかりブレーキをかけられる事。コレ肝心よ!一番細いところはどっちも同じくらいな様に見えるけど握るとSTIは一回り半くらい大振りって感じ、
シフトレバーは当初ハンドルバーの上部分にアダプターを介してWレバーを付けようかと検討したのだが補助ブレーキレバーも付けるという事で最終的にバーコンにする事に。
さて、次はホイール組みだわさ、
Vブレーキブースターって知ってるかい?
20年くらい前に初めてVブレーキを自分のMTBに付けた時にはあまりに良く効くんでぶったまげたが良く効く分フレーム側の負担が大きくて、つまりがフレーム(台座)が撓んじゃうわけですよ。そこで登場したのがブースター、単に台座の剛性を補強するだけなんだけどこいつがまた効果的なんだ。カンティーを前提に作られていたフレームのリアにはもちろんフロントサスの軽量版は激しくブレーキングするとサスの動きが悪くなっちゃうんでこいつで解決な訳よ。
と、まあ当時は活躍だったVブレーキブースターだけどその中でも最高の出来だったのがこいつ。軽い、強い、確実に固定できるの三拍子揃った絶品だ。ディスク全盛の今ではほとんど見かけなくなったがどっこいサイメンには在庫がある(一個になっちゃったけど)。他にはタイオガとかテクトロのもありますヨン、
約11年でこの変化、良いのか悪いのか判らん。
タップやフェースカッターの引き出しは2002年には1段で済んでいたのが今は2段になっている。昔と比較して今の引き出しがいかに込み合っているかは一目瞭然だ。それだけ規格が乱立しているという事ではたしてコレって何のためなんだろうね?
商売道具が増えるって事はお金が必要って事でそのお金は売上の中から捻出するわけだよね、けれど経営状態がいっぱいいっぱいな店では利益が出るかどうかも判らないような機材を買うのは大いに悩むでしょ。多少揃えても結局中途半端になるので途中であきらめちゃうんだけどサイメンみたいにイジルの専門だからどこまでも諦めないでいるといつの間にかもっとも機材が揃ったショップになれる。むろん多少の無駄も出るけど回り始めた車輪と一緒でけっこう惰性で乗り越えられちゃう。
いずれにせよアレもコレも出来ますといっているショップほどアテにならないのは今時どの分野でも当てはまる事でしょ。
流星号のディスクブレーキ
現行流星号は初期型XTのディスクブレーキを使っている、これが発売されたのは20年以上前だからそれ以来ずっと使っていて今も最高のパフォーマンスを見せてくれているのだ。日常使いの駄馬で油圧ディスクブレーキを使っている飯倉としてはオンロードだろうがオフロードだろうが最高のブレーキシステムは油圧ディスクと確信している。ここぞとばかり気合いを入れる時のロードバイクがサイドプルなんでとっととロードバイクも油圧ディスクがスタンダードになっちまえよとつくずく思うのだ。
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