市議会議員はこんなモン!?
2005年10月12日
以前も書きましたが市議会議員相手に裁判で一戦交えましたのでこのご報告を。
裁判とは自分の主張を述べてそれが法的にまた判例からどのように判断されるかを問われるのです。当然の事ながら法的にまた一般常識として正しいことを主張しなければいけません。
で、この件に関しては私が原告、相手は被告になります。被告って言われるとあたかも悪人のようなイメージがありますが裁判を起こされればどんな人でも自動的に被告になりますのでここでは善悪など全く関係ありません。
さて、なんでまた裁判沙汰になったかと言いますと当方借用している不動産物件が当方の断りもなく大家さんの都合によって通路に各種工作物を設置されたのでそれを撤去して欲しいというのが私の主張です。
こちらとしては借りた時点(契約が成立した時点)の条件を守って欲しいと言っているだけですので至極まっとうな主張だと思うのですが先方は自分の土地はどう使おうと勝手であるとの主張を崩しません。そればかりかお願いに行った後にはわざと通路に物を置いて嫌がらせをする始末です。
こんな調子ですので法治国家日本に生まれ育った私は法的手段に訴えることとなったのです。
まずは簡易裁判所に行って民事調停の事務手続きをおこないます。手数料は千円とかそんな物、ほとんどただです。
ここで登場してきたのが大家さんの義理の息子、千葉県は市川市の現職市議会議員であり長年不動産業で私腹を肥やしデかいベンツをあの西新宿4丁目の細い路地にでんと置いて近隣住民のひんしゅくを買ってもつらの皮の厚さが象なみなのか全く知ったことではないという顔をするくせに上っ面は善人ぶっていて顔はゴキブリの様にテカッて高そうなスーツを着た あの、失言連発で世界中から笑い物の元日本国総理大臣森にもちょっとイメージのにたオッさんの登場だ!
ところでこの民事調停なる物、知らない人が聞くと裁判官や弁護士、調停委員に囲まれての話し合いであるからさぞかし法的効力もあって厳格な物なのだろうと思うかもしれないがそうではない。
仕組みを知っている物にとってはほとんど効果など無い、有っても無くても良いような制度なのだ。
まずは前提としてただの話し合いの場でしかないので知ったことかと言ってしまえばそれで終わりになるような物なのだ。
裁判官も弁護士も調停委員も結果がどうなろうと所定の給料、日当はもらえて回数でそれが決まっているらしくさっさと話が終わってくれればどうでも良いやというのがありありとわかってチョこっと笑える。
で、思った通り交渉決裂となって裁判官から民事裁判に移行しますかと一言こちらに問いかけがある。
市議会議員としてはまさか面倒な民事裁判などやりはしないと高をくくっていたのだろう。このアホ!
すかさず「はい移行します、手続きをお願いします」と、サクッと言ってやった!
型どおり担当弁護士(私が雇っている訳ではない、あくまで税金で彼は働いている)と書記官がさくさくと手続きの仕方を教えてくれる。もちろん教えてもらう分には無料だ。こっちがのらりくらりしていると書記官が面倒くさがって適当に書いてくれたりするので便利だ。
さくっと民事裁判に移行してしまえば調停手続きで払った金額はそのまま民事裁判の費用として再利用が可能というありがたい仕組みができている。今回の案件では確か500円ぐらいしか追加の費用は要しなかった。
さて最初の口頭弁論まで一ヶ月ほど期間があるのだがこの間に答弁書なる物を裁判所に提出しなければいけない。これはこちらの主張やら何やらを書類にして裁判所に提出すると被告にも郵送するとともに裁判官がこれを読んで裁判を進めていくという物だ。
実際の法廷ではドラマや映画などれみられるような大どんでん返しや「裁判長、異議有りー!!!」とか「本件に関わりがありません」などのやりとりは皆無と言ってよい。
あらかじめ提出された答弁書(場合によって準備書類と言ったりする、ここの区分は未だよくわかっていない)を見た裁判官が
「この書類にある主張で間違いないですか?」
で書類を提出した側が
「はい間違い有りません」
と答え、それでは相手方の反論は後日書面で提出してください。次回は来月のこの日ではいかがですか、そうですか、ではこれで。ってな実につまらない物です。
さて、つまんないところはおっぽり出して簡易裁判所での後半戦にいきましょう。裁判官はなにを考えているかと言いますと判決文を書きたくないの一言につきます。昇級制度などは詳しくは知りませんが判決文を書いても手当もでなければ昇級にも関係ないのでしょう。ひたすら判決文を書かないですむ和解の方向に話を持っていこうとします。
ここでやっとアホ市議会議員が活躍してくれます。 アホです。 でも笑わせてくれるんで許してやります。まず一発目のアホっぷりは弁護士使わないで毎回本人が来ていたって事です。
私の方は地下鉄で十数分で簡裁に到着ですが、アホはなにが面白くて毎回千葉県は市川市から遠路はるばる東京の簡裁まで出向いてくるんでしょう???
不動産屋で市議会議員。弁護士の知り合いだって何人かいるでしょう。知り合いが専門外なら適当な人物を紹介してもらうことだって可能なはずです。
超零細企業の社長の私だって頼める弁護士いるのにねぇ。ちなみに私は今回は弁護士使いませんでした。何でかっていうと前回の裁判では弁護士頼んだんですがこの弁護士に依頼主の私は非常にうけが良かったんですね。
答弁書の下書き的な物を書いてくださいとかいわれるんですが普通の人は相当弁護士が直したり加筆したりしないと裁判所に提出できないんですね。ところが飯倉が書いた書類はほぼそのまま裁判所に出せてしまう物で毎回ほんの数文字直すだけで裁判所に送られました。
で、結果勝利!!!弁護士から「あんたぁ〜弁護士になれるよぉ」と言われて和解後に裁判所内で上機嫌でコーヒーごちそうになりました。この弁護士にとって私はチョ〜手がかからず金は定価を払う良い客だったのです。
と、いうわけで今回は弁護士なしで自分で勝負です。裁判の専門家でない素人がやるわけですのであれこれ失敗も有るでしょうが失敗してこそ勉強になると思い、っというか弁護士雇うと彼らもプロですから手際よくきれいにすまそうと思うでしょ?
手際よくやられると勉強にならないってのも理由の一つなんですよね。しかも相手は市議会議員兼不動産屋。さぞかしガッツのある鬼弁護士が登場するだろうと思っていたのです。
さて話をアホに戻しましょう。こやつ、弁護士使うとなにか立場上悪くなることでもあったのかはたまた弁護士雇う金がないのか市議会議員って暇なのか???毎回律義に出席します。全くもって解せないです。
二発目のアホはなにが何でも自分の都合だけをごり押ししてしまったことです。物事にはすべからず程々ってものがありますのである程度引いておいた方がまとまるってモンです。しかしこのアホはそのところが分かっていないらしく自分の都合をすべて押し通そうとしました。
で、結果どうなるかと言えば先の裁判官の都合とあわせれば私が全面的に敗訴する判決文を書くことになります。
何でこっちが敗訴するかと言えばめんどうなんで詳しく書きませんがそれが裁判官にとって最も簡単な判決文の書き方だからです。
へ?正義は無いのかって??裁判所は正義の味方でもなく真実を追究する場でもなく単なる役所です。役所に正義を求めてはいけません。
敗訴するとどうなるかと言えば控訴です。今度は簡裁から東京地裁です。
ね、アホでしょ。長引かせても全く市議会議員には得はないですから程々で納めてしまえばよかったんですよ。たぶん叩けばあっさりキュ〜とでも言うと思ったんでしょう。
そろそろエグイ弁護士スタンバイかと思ったんですがまたも本人登場!!!大丈夫か市政は???
今度は裁判官3人付いての豪華な裁判だ!おお、良いぞ。いすとかテーブルも簡易裁判所より高そうだぜ!
で、また書類のやりとりが始まります。前と同じく月に一回ぐらいのペースで裁判所に行きます。
これを繰り返しますと半年ぐらい経って本人尋問(だったけかな?)ってのをやります。宣誓させられます。ここでうそを付くと偽証罪適用です。
三発目のアホは決定的です。
私の尋問が終わってアホ、もとい市議会議員先生登場です。裁判官からの質問にも訥々と自慢話混じりに答えます。一通りすむと裁判官から私に「アホに質問ありますか?」もとい「被控訴人証人に質問はありますか?」と聞いてきます。さあ盛り上がってきましたよ。
私からつらつらと質問が続きます。細かいことは置いといて肝心なのはこのタイミングでこのアホ、じゃなかった市議会議員先生が明らかに嘘をつくように質問をしなければいけないって事です。
このアホは自分が有利にたってなおかつ自慢話になりそうなことならいくらでも嘘八百を並べるオッサンですので今まで裁判所でも書面でも嘘を並べてきたのですが適当に泳がせておきました。
こうなると人間つけ上がる物でザックザック嘘を並べます。で、こちらとしてはそれが確実に嘘を並べた物であるということを立証できれば勝ち(この裁判の事では無しに)って事です。
具体的には実はこのアホとは裁判から1年くらい前に会ってまして2時間ほどあれこれ話をしたのですがその模様は私はばっちり録画(もちろん録音も)してあるのです。これが物的証拠になります。
その件もこの裁判には絡んでいることでして(一審での敗訴もこの件が絡んでいる)ここでアホはアホっぷりを全開で発揮してくれました。こっちの質問につらつらと答えていきます(もちろん嘘混じり)。惚れたぜオッサン!愛羅舞オッサン
ここでもこっちは何気なしに事を進めます。嘘を並べるだけ並べさせてその法廷でビデオテープをバンと出すという手もあったのですが火サスじゃないんだから2時間でドラマチックな結末に持っていく必要もありません。岩崎良美の出番無し。
深〜く静かに潜行です。
で、最終的にどうなったかと言いますと簡裁からも連絡来ているんでしょう、この原告(飯倉のこと)は折れないから被告側を突っつかないと判決文書くことになるよ〜って。
裁判官による猛烈なスパートがかかります。よっしゃイけ!役人根性見せたれー!ってなわけで押し切られた市議会議員先生。和解に持ち込まれます。あわれ奮闘むなしく撃沈させられてしまいました。成仏してくれ&役人はこう使おう。さて、もともと問題になっていた工作物ですが指定日には確かに撤去されました。この撤去の仕方もまた傑作で、なんと市議会議員大大大先生の麗しの奥様が水飲み百姓よろしくもんぺみたいのを履いて腰をかがめてかたずけをしているではないですか!!!
しかも当日は運悪く雨。悲惨です。
たまたまその横を通り過ぎ玄関に入るまで笑いをこらえたがドアを閉めたら我慢しきれず大笑いしてしまった不謹慎な私。聞こえたな多分。
窓を開けて神聖なる野良仕事をソ〜っとデジカメ撮影。ストロボオフ、最高画質で記録しました。ヤたっ!
でも自業自得ってやつですな。このカミサンも相当性悪だし。
それにしても市議会議員って貧乏なのかしらン?片づけなんて業者にやらせればいいのにきっと商売で大穴開けて金がないんだろうね〜。不動産で開けた穴を市の予算をちょろまかして穴埋めとかあったりして・・・くわばらクワバラ。
本人尋問は録音され後にテープ起こしをして書面となって保管されます。このテープ起こしも税金で行われます。私は一円も払っていません。
この書面は和解成立とともにコピーを取りましたので私の方はいつでもこのアホが東京地裁で偽証したことを物的証拠で立証できます。実は別件でも面白い品保管。マイクロなマシンで録画録音できるってのは恐ろしいね。
現職市議会議員、東京地裁で偽証!!!
刑といっても前科がなければ書類送検ですむでしょうが市議会議員がそれやっちゃマズイだろう。
自ら進んで地雷原に入るアホ市議会議員、こいつの存在でもっとも稀有すべき事は偽証したって事ではありません。もしこのアホが生涯一度でも善行をしようと思ったところでそれを行う能力が無いということです。
この世には完全なる善人もいなければ完全なる悪人もいない。しからばこのアホも一生に一度くらいは良い行いをしようと思うかもしれない。しかし悲しいかなこの男は簡単な裁判一つうまくさばく能力もない。
ト言うわけで市議会議員の職にあってもなんら世のため人のためになるようなことはできるはずがない。私利私欲に走って業者と結託するのに奔走するのが関の山だろう。
さらには零細自転車店の店主からあっさりしっぽを捕まれ、しかもそれに気が付いていないかもしれないとは情けない事この上ないではないか。勝たせてもらった上に笑わせてくれたのはうれしいが、ちと悲しい結末と相成った。ところでこのアホどこのどいつかって??
発表します、アホこと千葉県市川市現職市議会議員 松・・・マツ何だったっけ!?
まあどうでもいっか。