2011年2月3日
義援金原理主義 で、いいのか!?
有名人や有名上場会社の義援金が話題になっている。ほとんど義援金の金額で人間性や社会性を計るかのような空気に戦前戦中(リアルには知らないけどね)のような重苦しいモノを感じる。
戦前に「開戦やむなし」論に異を唱えれば非国民扱いだったろう。今は義援金にネガティブなことを言えば個人ならひどいやつ扱い上場会社なら株価下落、不買運動勃発だ。昔のように特高警察に拷問される事はないが単一の考えだけが善でありそれ以外は無いかのような空気はやはり異様だろう。
マスコミも事あるごとに義援金を取り上げるが・・・はて、この義援金。阪神大震災の時には被災者にとってそれほどありがたいものだったのだろうか??
そりゃ無意味ではない、意味はあるし効果も絶対にある。それは間違いなく確かだ。
で、 だからなんだ。 間違いではないから絶対な答えなのか??
学校の教科書に書いてある事は間違いではない、でもほぼ役には立たない。義援金も間違ってはいない、でも被災者は義援金で復興できる訳ではない。少なくとも阪神大震災で義援金だけで復興できた人など皆無だろう。
阪神大震災の被災者に再度聞いてみたい、あれでよかったのかと?
http://kobe.kazamidori.net/scrap/shinsai2.htm
http://dn.oyac.info/category/
もっとも反対が出にくい、言い方を変えれば異論を唱えにくいプランを出しておけば良いだろうなどとお役所的な教科書的な考えでこの事態を収拾したかのように装うのは被災者にとってベストと言えるのか??
たとえば孫さんの100億円を被災者10万人に均等に分けたとしたら一人10万円だ。これでどうしろというのだろうか??どうにもならん。
一方孫さんは有名人で所得も高い。節税効果、株価対策、企業イメージアップの効果を考えればユニクロの社長の10億円の件をそろそろ皆さんが忘れかけたタイミングで100億円ドン!はナイスタイミング&インパクト十分だ。2〜3年で回収ってところか?
孫さんは偉いというのが一般の認識だろう。もっともだ、飯倉もそう思う。だがそれ以上に経営者として最適のプロモーションをしたというのが同じ経営者として思うところだ。
ちなみに零細自転車店であるサイメンが最大限プロモーション効果を上げたかったら適当なタイミングで100万円の義援金ポン!次いで被災地に自転車修理に行っている様子を以前取材にきてくれたTV局に連絡してTV放送してもらうのがベストだ。
ウケの良さそうな絵が取れるだろうからTV局もキッチリ食らいつきそうだし取材が終わったらとっとと撤収。最小の仕事で最大の効果、グッジョブだ。
ちなみにサイメンのような零細でも100万円は年間売り上げを考えれば誤差範囲だ。商売ってのはそういうものですよ!サラリーマンをやっていると100万円は大金でしょう、いやサラリーマンでなくても100万円は大金ですよ。でもね、商売やっていて年間売り上げが予想より100万円ずれるなんてのは当たり前、義援金で売り上げアップ狙えるんなら全然オッケーなんですよ。
一方被災地の復興を考えれば焼け石に水にもならない偽善行為をするよりもかすかな可能性を模索する大バカものになろうじゃないかというのが今の飯倉の気持ちです。特別生活に困っている訳でも無し今更金儲けに邁進しようという気にもなれん、善人の仮面をかぶって一生過ごすのもご免でやんす。
つくずく損な立ち回り方をしてもそれでも生き残ってみせやしょう、得な生き方はできなくても少なくても自分に嘘はつかないで済むもんね。
結局、被災者にとって最高の復興策は誰かが何かをしてくれる事ではなく自分のやるべき事が出来るようになる事でしょう。
端的に言って仕事ができる事だ、朝起きてやるべき事が無い事はつらい。苦しくてもやるべき事があってそれで未来に希望が見えるんならやっていける。
阪神大震災の時のような2重の住宅ローンを抱えさせるような政策を今回もやるんだろうか?そんな考えるだけでヘトヘトになるような復興策などやめちまえ!
いっそこまっかい復興なんかすっとばして国の土地に都営住宅みたいのをズドンと建てて生き残った被災者にあげちゃったらどうだ?使おうが売り飛ばそうがどうでもいいよって事であげちゃう。
このくらいインパクトのある復興策を総理にやってほしいものだが保身で手一杯のようですので再スタートは荷物まとめて新興国に行っちまうって方が現実味がありますね。
|