2011年11月4日仕事がないは嘘である
復刻版
たぶん2002年ころだったと思います。ちまたでは仕事がない、職がないと嘆いている人が多く社会問題と言われていたころ飯倉はこの「言いたい放題」に「仕事が無いのは嘘である」という駄文を載せました。
それが何の拍子か消えてしまい、元データーも廃棄してしまったのです。我ながら面白い意見だと思っていたのですがそのまま10年近くの月日が過ぎてしまいました。今回昔の記憶で復刻をしたいと思います、以下本文。
仕事が無いとさんざん騒がれて言いますがその言い分には飯倉的には待ったです。この場合、仕事が無いんじゃなくて自分にとって都合のいい待遇&月給をくれるところが無いと言ったほうが正しいでしょう。もしくは雇ってくれないとか、
いずれにしても自分の都合が通らないのを他人のせいにしてもなんにもなりません。かと言って自分のせいだと認めてもなんにも問題は解決しないですけどね。
で、飯倉的にお勧めなのは・・・
仕事は自分で見つけろ!
これですよ。まあ考えても見てくださいよ、世の中全てにおいて完璧でこれ以上望むモノなど全くないと思っている人は皆無でしょう。そうですよ、世の中は未だ不完全で改善すべきところは沢山有るはずです。その不完全な部分を自分で良くする事ができるんなら行動を起こしたらどうでしょう。
キモはその仕事に対して対価を払ってくれる人がいるかどうかですね。いくらやるべき事、すばらしい事と思ってもお金がないんじゃ何ともなりません。それを実施する事で継続的にお金が入ってくる事は重要です。
その仕事をやることによって恩恵を受ける人にお金を払ってもらうのは実に分かりやすいですね、これが1番真っ当な仕事です。へたに行政とかがからんじゃうとあれこれ政治的な不純物が混じる事になるので出来るだけ避けたいところです。
やるべき事を決めてそれが自分に出来てお金を払ってくれそうな人や会社の見込みが立つならサッサとGOですよ。
ここで肝心なのは常識にしばられていると失敗するという事を認識しておく事でしょう。
私好みのオシャレで居心地の良いカフェが世の中に無いから私が作る!
なんてのはダメダメなパターン、なぜなら全部自分の都合だからです。誰かを満足させようとせず自分がまず満足しようとしているんだから独りよがりでしかありません。
だいたい既存のカフェを経営している人たちだって採算が取れるんならオシャレで快適なカフェを作ってますって!
もしお金持ちが採算度外視でオシャレで居心地の良いカフェを作るんならそれはそれでけっこうですがそれに何の意味があるんでしょうね?採算度外視なら予算内の事なら何でも出来て当たり前だしそのモノが本当に世の中に必要かどうかも問われません。それどころか真っ当に経営をしているカフェの営業妨害でさえあるでしょう。
同じ事をやってもとてつもなく才能のあるアーティストとかが関わったら事情が変わります。その店から発信された情報や文化が世の中に大きな影響を与えるのであればそれはそれで価値が有ります。たとえそのカフェが数年で閉店してもその店が残した記憶は色々な形で引き継がれていくと思います。 で、
無理ですそんな事。
出来っこ無いでしょ、奇跡なんて(ほぼ)起こりません。 断言!
じゃあどうしたら良いかと言えば非常識でいくですよ。たとえば今では普通にあるスタバは日本上陸時に全店全面禁煙の方針を発表しました、当時としては完全に非常識です。喫茶店でタバコが吸えぬとは何たる事かと喫煙者は憤慨したでしょうが非喫煙者としては大歓迎です。せっかくのコーヒーのいい香りも赤の他人が自身の快楽のためにだけすっているタバコの強烈な悪臭で台無しになっちゃうのが今までの喫茶店だったのがスタバに行けば確実にこの状況が回避できるんだから煙草を吸わない人によってはメリット大ですよ。
でも今でもほとんどの喫茶店、カフェのたぐいは全面禁煙になっていませんね。喫煙者のお客さんも取り込んで一日の来客数を増やしたい、喫煙者のお客さんから嫌われたくない、喫煙者も非喫煙者も両方のお客さんを受け入れたほうが儲かるはずという計算なんでしょうが計算通りに行かないのが商売ってもんで結果は皆さん知っての通りです。
スタバがタバコの問題だけで成功をおさめた訳ではないでしょうが既存の常識にとらわれずに需要をつかんで商売しているのは確かです。
サイメンも自転車を売らないという自転車屋の常識からかけ離れた商売を続けています。常識ポイしても別に何がどうって事も無いです。かわりに既存の自転車店がやらない事ばかりやっています。需要がある物ない物色々ですが需要があって利益が確保できる商品だけ残せば当然の事ながら経営は成り立つし存在する意義も生まれます。
が、常識にがんじがらめになっていながら仕事が無いなどと嘆いている人たちの言い分は飯倉に言わせれば単なる甘えです。仕事はいくらでもあるのにあれこれ難癖付けては逃げ回っているだけの人たちに福祉予算を回しても事態は解決する方向に行く訳がありません。
仕事が無けりゃ造れば良い。
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