金持ち父さん貧乏父さん

2005年10月12日 金持ち父さん貧乏父さんが日本で発売されてこの秋でちょうど5年になります。
 発売当時、私もさっそく購入した口ですがあれってなんでベストセラーになったのか未だに理解できません。決して内容が悪いって意味じゃありません。内容について私は気に入ってます。
 何で理解できないかと言えばベストセラーになったって事はサラリーマンも多数買ったって事なんですよ。
 あの本は一般的な勤め人にはほぼ活用のしようのない情報なんですけれどね〜。

 へ!?飯倉は活用したのかって?
 はい、活用させてもらいました。今も進行形です。なんてったって私は活用できる立場にありますからね。

 私は牛のように反芻する癖があってある情報を数年経ってからまたひっくり返して再検討するのをたびたびしています。
 5年前に読んだ本書をひさしぶりに再読して思ったことはこの本はやっぱり正しいなって事です。
 基本的な金の回し方を拾得してしまえば後は金が流れてくるって事ですね。でもほとんどの人は自ら流れを悪くする。前出の市議会議員も収入は悪くないんでしょうが金の流れが悪いんでしょう、ずぶずぶと泥沼にはまっていく様は端から見ていて哀れとしか言いようがないです。

 で、私がなにが言いたいのかっていうとどっちに転んでも泣きを見ない様になれって事です。
 世の人は増税されるとヒーと言う。リストラされるかもとビクビクする。物価が上がるかもと言われると縮こまる。
 こんな事ではいけません!
 増税されてもその金はどこかに流れて行くんです。金が消えて無くなる訳じゃありません。流れていく先に網を張っとけば増税ラッキーになるでしょ。
 政治家がいくら私腹を肥やしても官僚が天下りを繰り返して退職金をむさぼってもあの世まで金を持っていけるわけではありませんのでどこかで金を落とします。それをサクッと拾おうって考えはいかがです。彼らが望むのは所詮一時の快楽や無意味な長寿、物欲、性欲くらいでしょ。満足させてやれば容易に金を引き出せますよ。

 コンコン。税金の回収でーす。

 リストラされても他に有利な条件で引きがあるような自分になっておけばリストラ=ウエルカムです。いつでもクビにしてね。割増退職金楽しみだわ。
 物価が上がっても自分の売物がそれ以上上がればノープロブレムです。また、増税の恐怖心に便乗した商売も良いでしょう。

 周りの環境が変わっても適応できるってことは変われば変わるほど他を出し抜いて自分が有利にたてるのです。変化歓迎!マンネリよさらば!こんな人間になろうじゃないですか。

 と、言ってもほとんどの人は何もしないんですよね。
 次の給料日には何買おうか、どこが一番安いかな。しか考えない。

 歴史を見ていれば分かることだと思うんですが、ボーっとしていた人がいつの間にか幸せになったって聞かないでしょ。
 ボーっとしているうちに次の変化がやってきてあわてふためく。変化に対応するには変化する前から変化を予測しておいて準備しておかないといけないんです。この準備をほとんどの人はいやがるんですね。準備は無駄だと思っている。それより金を払えばすぐに手に入るちょっとした快楽に振り回されるわけです。

 と言うわけであの本は実用的なベストセラーですがほとんどの人には役に立ちません。でもこれから数年かけて準備して何かやらかすぞって人には一読して欲しい本です。
 ここで肝心なのは買わないこと。私が勤め人なら買いません。税金払っているンだから図書館行きましょう。最近はすっかりネット検索もできるようになりました。
 私からこんな事を聞いてさっそくアマゾンで自分のお金を払って買うようでは詰めが甘いです。公を有効利用しましょう。 へ?時間がないって!?それは嘘です。あなたは自分にウソをついています。
 あの本は確か\1,800-くらいしたでしょうか?これを最寄りの図書館のホームページで検索してゲットする時間はトータルで何分必要でしょうか?著者で検索して他のもゲットです。
 それとあなたの時給と比較してみましょう。それでも買った方が安いというなら買ってみるのも良いと思います。
 くれぐれも言っときますがあの本は安心とか安全とか人並みとかが最上の価値観と思っている人には無意味です。こういう人は人並みにオドオドビクビクしなければいけないのですからそのままボーっとしていましょう。増税されても発泡酒で愚痴をこぼすだけで満足しましょう。