サイメンDVD更新情報

最新のパーツでは事情が違ったりなどのインフォメーションをアップしていきますのでご活用ください。
もちろん古いパーツを購入した際などは古い情報が役に立ちます。ネットオークションの普及などによってかなり古いものでも流通が活発になっていますので古い情報=いらない情報ではないのでそのまま残しておくべきと判断しています。

アウターワイヤー内のグリースの処理

対象DVD:「ロードバイク完全組立」「MTB完全組立」

2007年ころまではシマノのシフトアウターワイヤー内にはデュラグリースが詰め込まれていました。DVD内ではこれを抜いたほうが良いと解説していますが現行で販売しているものは白い専用グリースに切り替えられていますので抜かずにそのまま使ってください。大まかに言って2006年ころからデュラグリースをつめたものを順次やめていったと思いますのでこれ以上古いパーツを購入された方でアウターを使用する場合にはDVDの通りにグリースを排除することをお勧めします。
シマノは2010年頃からかグリース類が一切無い状態に変わりました。カンパは未だに入っています。メーカーに問い合わせてもイマイチはっきりした返答をいただけないので現物を見て判断しなければいけません。

バーテープの巻き方

対象DVD:「ロードバイク完全組立

バーテープの巻き方はブラケットの形状、ブラケットとブラケットカバー間で突起によるズレ防止を行っているかどうかで巻き方を変えなければいけません。DVDで紹介している巻き方はデュラは突起無し、レコードは突起有りですが現行(デユラで言うところの79)では異なっています。グレードによって異なる場合も有りますし今後のマイナーチェンジでも変わる可能性があります。現物を見て適切な巻き方を判断してください。

新品チェーンの脱脂

対象DVD:「ロードバイク完全組立」「MTB完全組立1.1(完売)」「日常メンテのABC

2006年ころまでは新品チェーンには相当ねっとりする油脂で防さびを行っていましたが最近の品はさらっとした物に切り替わっています。あまり気にしないという方は脱脂せずにそのまま使っても問題無いという範囲です。
最初から最高のパフォーマンスをとお考えの方はDVDにある通りに完全に脱脂してからお好みのチェーンオイルをご利用ください。
物によってはケミカルでの脱脂をNGとしているモノもあります。根拠が???ですがそういうメーカーには直接「じゃあどうすりゃ良いんだ」と、問い合わせましょう!

カンパチェーンの接合

対象DVD:「ロードバイク完全組立」「日常メンテのABC

11sになってからは専用のチェーンカッターが必要になりました(右写真)。アンプルピン圧入後にチェーンカッターを反対方向に付け替えてかしめる必要がありますので他社製で作業を行う事はできなくなりました。パークやホーザンなどからカンパ11Sに対応した工具が販売されています。

エルゴパワーの分解整備

対象DVD:「ロードバイク完全組立

内部構造がマイナーチェンジを繰り返していますので対応している分解図と現物の構造を解析しつつ作業を進めてください。分解図と現物が合わない場合も有ります、ワッシャーの数が図と違う場合が今まで何度かありましたが現物を優先して作業を行わないと動作不良を起こす場合があると思われます。
この作業を行うのはバネが折れた時が主だと思いますが自信のない場合にはプロにまかせるべきです。また単に興味本位でバラしてしまうともとに戻らなくなる可能性大です。
2010年ころからはスモールパーツの供給は無くなりユニット交換となりましたのでDVDで取り上げているような作業はあまり意味が無くなってしまいました。

カンパのアウターキャップ1


カンパのアウターキャップは現行(2011年)では付属品が意味不明なモノが付いています。サイメンではシマノのキャップを活用しています。写真はカンパのアウターケーブルにシマノのSIS-SP40アウターキャップのアルミタイプを合わせてあります。いつどのようにマイナーチェンジされるか判りませんしアナウンスも期待出来ないので現物確認で各種作業を行っています。カンパジャパンのコメントではカンパの商品には何ら問題無いと主張しています。キャップのガタの件を聞こうとしてもコメントはいただけませんでした。

カンパのアウターキャップ2

カンパのアウターキャップ2
上がブレーキ、下がシフト用です。キャップは両方ともシマノ純正スモールパーツです。
呼び名はブレーキ用がSIS-SP50ブレーキ用アウターキャップ。シフト用がSIS-SP40アウターキャップもしくはシールドアウターキャップです。一段上のアルミタイプはSIS-SP41シールドアウターキャップです。リアメカの調整ボルト側にはこのアルミタイプがお勧めです。

ダウンチューブのシフトアウター受けに調整ボルトが無い場合の対処法

近年Wレバーの直付け台座が無くアウター受けだけが付いているフレームが多くなりました。そのようなフレームですとフロントディレーラーのワイヤーの微調整が出来ませんので別途右写真に在るようなケーブルアジャスター(シマノでの名称)を取り付けてください。物によって相性が在りますのでいくつか買うハメになる場合があります。

バック広げはPASなどには使えません

対象DVD:「ママチャリメンテ

フレームに無理な力を加える事になるバック広げは剛性の高い電動アシスト車やリア三角の小さい小径車には使えません。もし使うとフレームが歪んでしまったり、バック広げ側が破損したりします。
また、シャフトドライブ車やチェーンカバーが樹脂製の場合にもトラブルが起きる場合があります。車体構造などを考慮した上で使用しなければいけません。

Di2のインストールの件

高価なDi2を自分でインストール出来るかどうか不安に思われるかもしれませんが7970はディーラーマニュアル通りに進めるだけで問題ありません。カンなどを要しない分ケーブル引きより簡単とも言えます。問題は電気コードをどのように這わせるかで専用フレームなら簡単ですが既存の構造のフレームにですとセンスと根気が要求されます。費用対効果を考えますと電動化する予算をホイールやタイヤにつぎ込んだ方がモアベターというのが飯倉の個人的意見ですが。
7970以降のモデルはパソコンに接続してアップデートや故障診断を行う必要があります。サイメンではレンタルもしていますのでご利用ください。

カンパEPSインストールの件

EPSは保証の絡みもあって特定のショップで全てのパーツを一度に購入してインストールもそのショップで行い、さらにカンパジャパンに対して購入から8日以内に登録手続きをしなければいけません。その他細かいルールがあり一つでも欠ければ保証は受けられないとの事です。ユーザーが触るのもNGとの事ですので自転車いじりの楽しみを全て奪われたような品です。
クランクやチェーンリングが他社製でもNGですので全面的にカンパに服従する以外の選択肢は「保証無し 」を受け入れる以外にありません。
それならいっそ海外通販でという事にもなりますが一つ一つのパーツがあまりに割高すぎます。インストール自体は取り説通りにやれば出来ます(というか取り説を見ながらじゃないとプロでもお手上げ)ので簡単と言ってしまってかまわないでしょう。