まあなんと言いますか旧車をレストアするというのは定型の仕事と違いましてその物と直接対決ってところが難しいところでありまた面白いところであります。今回の依頼は表参道の洋服屋さんのオーナーからのご依頼。古ーいアメリカの自転車を輸入されたのですがそれを実用品として使えるようにして欲しいとのこと、しかもイメージは変えずにってご注文です。
実は表参道近辺は坂がけっこうあるんですよ。オーナーの要望は実用的って事ですから当然の事ながら変速機付きって事になります。シマノのインター3に放熱板付きのローラーブレーキでホイルを組み換えました。スポークはフロント14番リア13番。インター3のベルカバーはプラスティックパーツは無しとの指示がありましたので付けないままで運用。グリスをよけいにつっこんでおいたがちょっと心配である。
リムはオリジナル。少々ゆがみがあったがリアホイル用だったのでたたいて修正。その後メタルコンパウンドで磨いて輝きが復活。フロントはノープロブレム。タイヤはパナの白帯付き。
シフトレバーも使い勝手はシマノ純正がよいのですがイメージ的に×と言うことでしたのでデフォルトで付いていたレバーを流用。取り付け金具等はあれこれ加工したりで付いてます。
左:キャリパーブレーキもノーマルを使用。オーバーホールしてシマノの純正ワイヤーでセッティング。潤滑やとり回しを整えることによってかなりよくなった。これで下り坂でも安心して走れる。
完成したマシンに表参道の夕日。今日も良い仕事させてもらいました。
今回のお仕事、工賃部品代込みで3万円也。