ピラー抜きは散々やったがチタンバイクは初トライ。はたしてどうなるやら。
ピラー抜きはバイクいじりでも特殊な分野だ。なんせ五感のうち味覚以外の四感を動員しての作業となる。
まずは視覚、触覚までは当然の事だろうが切っている際のノコ歯から発せられる音も重要な判断材料なのだ。
最後の嗅覚。いったんクリーニングしたノコ歯を切り口にあてがって若干前後に引きそーっと上に持ち上げてから引き抜くと各切削箇所の匂いでその面が切れたかどうかの判断ができる。
ところがだ、チタンではそれが出来ない。匂いが無いのだ。
鉄には鉄の、アルミにはまたそれの匂いがある。時にはグリースの匂いがして判断できたりもするのだがそれが出来ないチタンは緊張する。
結局通常作業の数倍の時間を要する事となったが一度経験すると次からは格段に作業速度が上がるのでそれもまた良しという事で。