数年前に大流行りしたベストセラー本を図書館で借りてみるととんでも無く面白かったりする。
未来予想はほぼ外れているのだ。しかもその方々が今もTVなどで数年後はこうなるでしょうね、そのためには今のうちにこうしなければいけませんと能書きたれているって事だ。
今も書店に行けばいかにも売れそうなタイトルの本が平積みになっている。内容が良い必要は無い、数が売れれば良いのだ。数が売れるようにするにはどうしたら良いか!?善し悪しの分からない人に買わせるのがベストだろう。この手の人は自分自身では判断しない。売れてますとかこれを読んでおかないと時流に乗り遅れますとか言われると買ってしまう。買った後は安心しちゃってどうせ読まないから内容はどうでもいいのだ。分ったような分んないような事をダラダラ書いて途中途中にショッキングなセリフを混ぜとけば良い。
そういえばニュースの合間に新社会人向けに○○新聞を読んでおけばいかにも出来るビジネスマンになれるかのようなCMを打っているじゃないか。あれでその気になっちゃうのがなん人いるのかなぁ~。
今日の経済番組でも新興国の投資信託がアツいと株屋がのたまわっていたが、だったら自分の財産全部それにつぎ込めよと言ってやりたくなる。
彼は売りはするだろうがけっして自分では買わない。売って手数料をゲットしてリスクは他人持ちにするだけだ。
去年のリーマンショックで火傷した人に売りつけるのはもう出来ないから初心者狙いだ。初心者のための○○講座とかやらかして右も左も分らない小金持を新たにかまどに放り込む気らしい。
某経済評論家も自書では投資信託やら各種金融商品を勧めておきながら印税は現金のままストックしていますとペロリと言っちゃったりしているんだから、面白すぎだっての!
それにしても最近の図書館の使い勝手の良さは何なんだ。やたら使いやすいのでガンガン使っちゃう。でも無料。興味のある人物の事は数年前のその人の著書を見るとだいたい人物の大きさが見当付いちゃう。
でだ、今どきのベストセラーは諸々のマーケット手法を駆使する事によって作られるのでベストセラー用に作られた本が良書とは限らない。手法と時代がマッチすると恐ろしく売れたりするが良書でもマーケット手法と無縁だったり手法を間違えたりするとあっさり埋もれてしまってしまう。
その点、図書館はガサッと気の向いた本を借りてザザッと読んで面白い本のみアマゾンなりで著者の本をまとめ買いできたりするので効率的だ。
小賢しい手法で飾り立てられたベストセラー製造集団にお布施をする方々は御愁傷様だ。