2003年7月19日暑さ対策の一提案
暑中お見舞い申し上げます。梅雨らしくもない梅雨も明けて夏本番となりましたがいかがお過ごしでしょう。
基本的にサイクリストはお外にでますので夏に外にでれば当然のごとく暑いのであります。暑いから暑さ対策をするわけでして・・・。さて、毎年のように各スポーツ誌には暑さ対策と称して新スポーツドリンク、涼感ウエア、ミニ扇風機などなどが紹介されております。しかし、これといって決定版的な物は聞きませんね。
飯倉の暑さ対策のキモは霧吹きです。こいつを信号で止まるたびに腕や胸、首まわり、日が当たる背中にシュシューっと吹くんですな。ウエアの上からも吹いちゃいます。そうするとどうなるかって言いますと皮膚表面が汗をかいた状態になります。信号が青になって走り出すとこの疑似汗が気化しまして当然のごとく涼スィ〜のであります。暑くて体が反応して汗を出す前に疑似汗の気化で熱を奪って汗をかかないでも良い状態に維持します。ウエアはレーサージャージでなくてもノープロブレム。私なんざ出張修理(バイク)にでてるときもやってまして社名入りのコットンのポロシャツの上からもバンバン吹きます。しょせん信号いくつかで乾いてしまいますので特別なウエアでなくても大丈夫です。普段の外出時も腕に吹いたり。
これには三つの効果があります。一つは当然の事ながら体温コントロールがしやすくなります。考えてもみてください。体に絶対必要であるはずの水分を体表面から出すなんて行為は体がピンチだから仕方なくやっていることでしょう、本来だったら出したくないはずですよ。暑さでまいっちまうくらいだったら水分出しとくかってところです。だもんだから出すのは最低限、時間的にも身体が異常を感じてからです。汗をかいて積極的に水分補給しているのは実は体温維持という観点から言えば△だと思います。オーバーヒート気味だけど何とか持たせているって状態のような気がします。疑似汗で体温をもっと積極的にコントロールすべきではないでしょうか。
二つ目の効果、胃腸に負担がかかりません。疑似汗のおかげで汗をかく量が押さえられますので水分補給も比較的少なくなります。やってみてくださいな劇的に水分補給の量が減ります。アバウトに言って半分ぐらいになったって感じ。
排出されるミネラル分も押さえられますので特別な食事やスポーツドリンクが不要になり普段のままでよくなります。今年は漬け物でミネラル補給てのが紹介されてますが外出するのに漬け物持参か〜?
汗をかいてのどが渇いた後ってのは冷たい飲み物をついついがぶ飲みしてしまうものです。これって夏ばてへの最短コースってやつですな。霧吹きバンバンで行くとまず水分の補給が少なくてすむのと暑さをあまり感じないで運動できるので走った後でもきちんと食欲がでるんです。ビールも普段の量と変わりません。
最後にこの方法だと汗かきませんのでたぶん臭くなりにくい。汗のにおいのメカニズムは知りませんが汗があまり出ないんだから当然臭いもあまりでないでしょう。これについては推測ですけどね。
良い事ずくめの霧吹きシューシューですがこいつには決定的な欠点がありまして・・・。実はマクロな経済効果を考えるとひたすらマイナスなやつなんですな。この方法が広がっちゃいますとスポーツドリンクやビール、涼感ウエアのたぐいがあまり売れなくなるでしょう。夏ばてしないから栄養ドリンクのたぐいも売れないしスタミナ食も売れなくなるかも。良い事無しです。
売れるのは100円ショップで売っている霧吹きだけ。私はこれ使ってます、3シーズン使っているけど未だに故障知らず。経済効果ほとんどなし。飽食日本では困らせておいてそれを解決してやるから金出せって商売が儲かるわけでして困らなくされては困るんですな。だからこんな困らなくなっちゃうようなアイデアは困るんですよ。
でもミクロに考えると良いでしょ。日本経済とかほっといて自分のお財布とか体調とか考えれば○だよね。それになんてったって涼スィ〜!わけよ。
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