2002年6月7日
デオーレはなぜ安い??
デオーレはお買得である。なるほどあの値段であれだけの物を作るのは立派な事だと思う。メカニズム
に関してもほぼ上級モデルと同じである。ではなぜ安いかと言えば大量に作ってコストダウンが出来た面
も有るだろうが、それなりに製造行程の簡略化を行っているのだ。
なんと言っても分かりやすいのは回転部分だ、部品単体で回転軸(ハブとか、BBとか)を回してみれば
一目瞭然。上位機種とのあまりの回転の違いに驚くだろう。
しかしこの回転の良し悪しは部品単体でないとなかなか分かりにくい。それゆえ消費者にはアピールし
にくいのだろう。
ちなみにこの回転部分の仕上げだが、Fハブの玉受け処理で比較すればXTRはボラゾン加工、XTとLXは
研摩処理、デオーレはバレル研摩となっている。当然、XTRで行われている加工は手間ひまかかる物である。
さて、手間ひまかかる物であっても役に立たないのではしょうがない。この回転部分の違いはどこに出る
のかと言えば、ズバリ!走りが違う。あたりまえか!?あとは耐久性が違う。デオーレ以下のクラスの回転
部分は触ると非常に抵抗が有るのが判る。ごりごりした感じなのだ。走っている時は常にこのごりごり状態
のまま走っているのである。想像しただけで体がよじれてしまいそうだ。
当然、耐久性も大きく違う。
そう言われてもすでに買ったマシンにはシマノのデオーレクラス、ティアグラクラスが付いとるやんけ!!
ト 言うあなたに朗報だ。
ごりごり感の有る回転部分でもならしが終わったころにオーバーホールを行うと回転がワンランクよくなる。
グリスアップを行うのだ。ごりごりした部分が削られて、ある程度は滑らかになったところで、グリスを交換
すると共に玉当たりの調整を行おう。車で言うならし運転の後のオイル交換と同じのりだ。
これを行わずに乗り続けると、回転部分が早々にいかれてくるので用心だ。まずはフロントホイルをはずして
指で回転させてみよう。デオーレクラスでクルクル回るようではすでに赤信号である。
距離の目安は初回のグリスアップは走行距離1000kmってとこでしょうか。2回目からは2〜3000kmで良い
でしょうね
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