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20073月15日 結局自転車はどこを走ればいいのか??

 自転車を歩道に追いやろうという法案が一部の世間をお騒がせしております。
 ここで認識しておかないといけない事は決まりを作る側の人種は黒塗りの車の後部座席でふんぞり返っている方々ですので自転車の都合など考えるわけなど基本的に無いという事でしょう。  

 彼らにとっては自分の車(と言っても費用はすべて税金)の周りでちょろちょろしている貧民の乗り物「自転車」を法を悪用して目の前から排除したいだけなので正論とか環境とか貧民の安全などは全く興味がないでしょう。長年嫌な事を我慢してやっとこさ身勝手が許される立場になったのですからここぞとばかりにやりたい放題にやろうとします。自転車ごときに邪魔されてなるものかと考えるのも無理ありません。
 自転車専用レーンなどという物も自分たちが好き勝手な所で停車する障害となるから設置など絶対NOです。
 今回はあれこれ理路整然と反対されてマスコミも動いているしさらには事故が統計上増えてしまうと責任問題にもなってしまいますのでお流れになるような話も聞きましたが今後とも政治も自治体も警察も自転車の走る環境を改善する事は無いでしょう。
 それもこれも決まりを作る側の人々は自分とその家族は(ほぼ)自転車に乗らないからです。このような場合、全体の利益になるからといって自分の都合に反する事などするわけありません。 
 別の例で言えばこの数年、都心では有料駐輪場が増えているのですが良い事があったかと言えば皆無です。今まで皆さんが無料で止めていた所に線をおっパッて課金の仕組み作りをしただけですので単に金目当てです。パーキングメーターと称した仕組みもそれと同じです。
 道が整理されたわけでもなければ美観が改善されたわけでもない。使い勝手が良くなるわけでもないで無い無い尽くし。天下り先に金が回るだけでけっきょく使用環境が悪化しただけ。

 とまあネガティブなことを言っても落ち込むだけなので出来る事からしようではないですか。
 前にもどこかで書きましたが何かをしようと思ったら誰かがなにかをやってくれるのを待っているより自分でやってしまう方が早くて確実です。
 走る環境を良くしようと思ったら良い環境の所を走れば良いわけです。今ある環境を良くしろというのは自分は変わらないが周りは変われと言っているわけでまったくもって現実味の無い話です。
 ベストなのは走る場所を変えてしまう事でしょう。物理的な場所は変わらなくても走る時間帯を変えるとか曜日を換えるとかすれば良いのかもしれません。
 ロード乗りなら10万円くらいのMTBを購入して林道を走ってみるのも良いんではないでしょうか。シングルトラックなど入ってしまえば車はもちろん人と会う事も無いですから死ぬほど思いっきり走れます。
 町乗りしかしていないなら早朝の町を走るのも気持ち良いです。夜明けの町はいつもと違う風景と空気を味わうことができます。
 通勤なのでそうもいかないという場合にもやりようがあります。これはあるお客さんの例なのですがこの方、片道13kmほどの通勤を自転車でしているそうですがほぼ裏道と歩道しか使わないそうです。
 使っているマシンは12万円くらいのフルサスのMTB。今時のスポーツ自転車通勤の常識から言えば細身のタイヤを履かせてビュンビュンとばすってのがトレンドでしょうが時速10〜20km程度で巡航しているらしくぬるいフルサスに1.75の太めのオンロードタイヤを装着。歩道と車道の段差もかまわず突っ込んでもノープロブレムだそうです。フルサスだから全然ショック無し。飛ばさないしダンシングもしないので至極快適だそうです。
 これでも45分くらいで会社に着くそうです。スポーツ車に乗ってるからといっても目くじら立てて速く走る事も無いんですからこういうマッタリ系の運用も一興でしょう。

  いずれにしても自転車が趣味な人は世間全体から見れば一部なのですから自転車のための道作りをしてくれという言い分は今後とも通らないだろうなと思います。

  通らないならどうするか?!

  既存の道路をどう使いこなすかを考える。正解はそこではないでしょうか。

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