|  2001年12月20日 軍事装備の21世紀像 元自衛官の私としては、次世代の兵器がどのような物になるのかは興味津々なのである。もろもろの
 公開されている資料を見ると21世紀の軍事装備には以下の陸海空共通するコンセプトが見られる。
 
 
  ステルス これはステルス戦闘機、爆撃機で認知されているようにレーダーに写りにくいなどの特徴を持っている。
 21世紀になってから採用される戦車や軍艦は予算が許す限りステルスになっていく。すでにい
 くつかは公開されておりその特徴的なデザインから素人目にもそれとわかるだろう。
 具体的にはどの程度レーダーに写らないかというと、ステルス爆撃機などはハト程度にしかレーダー波
 を反射しないそうである。
 またエンジンからの廃熱などにも処理を加えて赤外線探知などもしにくいように工夫されている。
 このように姿が見えないでなおかつ夜間に作戦行動を行なえば一方的に自分側が有利にたてるわけである。
 
  インテリジェンス 近頃話題になったイージス鑑はインテリジェンス戦の象徴ともいえる存在である。各種情報の収集能力の
 高さとその処理能力が高い故にあの艦は注目されているのである。特に強力な破壊力を持った兵器を積んで
 いるわけではない。
 またアフガニスタンに投入された地上部隊に採用されたランドウォリアーも情報を歩兵に提供する物である。
 これには敵味方の識別の機能があるがベトナム戦でさんざん同士討ちしてしまったアメリカ軍は40年も時を
 へて始めてそれを防ぐハードを手にしたことになる。
 
  エコノミー 冷戦時代には湯水のごとく予算を使ってきた軍隊もこれからはあまりお金がかからずになおかつ必要な
 軍事力を保持しようとしている。会社でも同じであるが人件費の負担は大きいので各国の軍隊の定員は減少
 傾向である。
 少人数で効果的な軍事力を保持するために前項にあげたステルス、インテリジェンスが使われているが他
 に例をあげれば米国の次期空母は蒸気カタパルトに変えて電磁カタパルトを使用することで甲板上のクルー
 を激減させる計画で、その他諸々の工夫によって5000人程度の乗員は2000人程度に減少する予定である。
 戦車では自動装填装置や、各種情報機器自動制御を使うことによって4人から2人になることが予想される。
 これらの事情から装備品の単価自体は各種コンピューターや、ソフトウエアの開発費用などがかさんで上
 昇しているが、絶対数は大幅に削減することによって全体のコストの圧縮となっている。
 
 さてこのように新世紀を迎えて軍事の世界では機材開発の常識が変わろうとしているが自転車の世界では
 どうだろう?
 ハード的には今後もほとんど進展がないのではないだろうか?だいたい過去100年間を見ても大して変化は
 見あたらない。やはり変わるのはハードではなくて道路環境を含めたソフトであろう。
 ソフトと簡単に言ってしまったが、その中身はどのような物だろう?それは私もいまだ模索している。とり
 あえずスクールを立ち上げます。
 
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