2003年6月16日 なんでこうなる自転車出張修理業界
自分だけいい思いをしようとして利口に立ち回ると周りも、そして回りまわって自分も不幸になると言うのが私の考え方だが自分がたとえ損をしようと周りの物が少しでも得をするのは絶対ノー!!と考える輩の多いことには卒倒する。
つい先日も新しくでる電話帳広告の件で同業者とシェアしないかと話をしたのだが答えはひたすらネガティブな物だけだった。要はサイクルメンテナンスだけで金を出してこっちにも仕事は回せ、広告効果の検証もしろ、金はちょっぴりならめぐんでやると言うのだ。あまりのばかばかしさにその同業者たちとは手を組まずに自社だけで行うことにした。
その結果誰かが得をしたかと言えば誰も得などしていないのだ。私としては双方利益のある話をもっていったつもりなのだが先方としては私に少しでも有利な点があれば納得行かない様である。
その話が数百万円、数十万円単位であるならば時間をかけてじっくり話そうかとも考えるが今回の案件はたかが数千円数百円の話なのだ!!それでさえこのような状態なのである。情けないことこの上ない。自転車出張修理業界とはかくもこのようにせこく、しみったれていじけた業界であり続けるのだろうか?!
誰しも自分が得をしたいという気持ちがあるのはわかる。しかし、周りにできるだけいやな思いをしてもらうことによって相対的に自分が得をするという考え方はいかがなものか。それよりも周りに得してもらって自分も周りに引っ張り上げてもらう考えの方が私は成功率がよほど高いと思うのである。
一方同業者がダンピングを行って業界全体がへたっていく現状も由々しき事態だ。低価格でも利益がでるような仕組みがあるのならわかるが土地は親持ち、生きる目標もなくその日の生活費がまかなえればいいという考えで料金設定を行うのだからばかげていることこの上ない。こんな業者がいては業界全体が地盤沈下を起こしてしまい自転車出張修理業界は世捨て人の暇つぶし、隠居のお遊び、まともな大人がやる仕事ではなくなってしまうのだ。
自分で自分の首を絞める人が後を絶たないのだからいつまでたっても理想の世界などできるはずもない。飢え死にすることも戦乱に巻きもまれることもほぼ無くなった現代日本で自殺者が年間3万人以上出るのも不思議ではない。
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