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2001年12月22日 折り畳み自転車は買ってはいけない その3
折り畳み自転車は買ってはいけないのつづきです。
 各方面から御意見、御批判を多数いただきましてありがとうございます。やはりこのWEBをじっくり
見ていただいている方は基本的に自転車マニアの方ばかりでフォールディング(折り畳み)ファンも
多いようです。
 前にも書きましたが私は自転車マニアの方が折り畳み自転車を買う事は反対していません。問題な
のは折り畳み自転車の特性や運用の仕方を知らないのに折り畳み自転車を買ってしまう事です。また
たとえ折り畳み自転車の運用法をだれかから(あなたかもしれない)教えてもらったとしても自転車
に関する感心の低い人にそれを継続的に実行してもらうのは現実的ではないでしょう。。
 また販売店は売った後の事は感心を持たないと思った方が良いです。それよりも今、目の前に有る在
庫をさばく事ができるかそれだけに感心が有ると思ったほうがよいでしょう。その証拠に当社で出張
修理にうかがったお客さん(つまりが自転車マニアではない自転車ユーザー)で自転車購入時に空気
圧の管理についてきちんとレクチャーを受けた方を私は一人も知りません。

 もう一つ私が思っている事は『プロが使わない物は難有りの法則』に折り畳み自転車が合わない事
です。この法則は私が勝手に考えた物です。良い物ならプロは使っているはず、プロがそのものを採
用していないのならそれは使いにくいかコストに見合わないかのどちらかであるという単純明解な法
則です。
 誤解していただきたくないのですがプロは汎用品も多く使ってますので必ずしも一番の高級品は使
ってないという点です。たとえばタクシー会社の車輌にはアルミホイルは使われてないです。アルミ
ホイルにすれば乗り心地や燃費で有利になる事が予想されるのに使われていません。これはランニン
グコストや顧客満足度に対してイニシャルコストが高い事を示しているのでしょう。
 一方個人タクシーはアルミホイルが多いです。これは主に個人タクシーを経営しているドライバー
の満足度をアップするためのモノと私は見ています。つまり採算を考えればアルミホイルはペケな装
備といえるわけです。
 さらに一例をあげましょう。当社の工具は創業時から高級工具を使ってきました。これは何も個人
的に高級工具が好きだからでは有りません。当社は修理専門ですので錆び付いたボルトもはずさなけ
れば商売になりません。自転車店ならここぞとばかりに新車を薦めるってわけには行かないのです。
何がなんでも直すのです!それには安い工具では役不足なのです。一本4千円のドライバーを使って
も十分に採算が合うわけです。その延長であれやこれやと高級工具が揃ってしまったわけです。
 一般の販売店が数百円のドライバーでも間に合うのは新車組付けでは錆び付いて回らないネジは無
いからです。

 ト、いうわけでプロが使っていない折り畳み自転車を持つ事は私に言わせればあくまで道楽です。

 話がずれるのですがリカンベントには可能性を感じます。今はプロが使っているのを見ませんが将
来的には有りではないでしょうか。ベロタクシーはリカンベントです。あれが世の中に広がるかはま
だ判りませんが将来プロがリカンベントを使う日がくるような気はします。

スクールの生徒さんの折り畳み自転車について
 当社スクールはこのところBD-1、プロンプトン、トレンクルをお持ちの方が多いのです。他店で断
られたり、和田サイクルさんが忙しくてそれでも何とかしたいとの御要望です。
 御存じの通り折り畳み自転車を修理改造するにはそれなりに苦労が有ります。私も生徒さんといっし
ょになって毎回じたばたするのですが、作業が終わってからの充実感はなんとも言えません。これぞ趣
味の醍醐味ってやつでしょう。結局趣味には金も時間も必要なわけでしてやらなくても良い事に金と時
間を注ぎ込むのはなんとも贅沢でいいものです。
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