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20085月5日パラオ再考(サイコー!)
 普段東京で暮らしている飯倉はたまにいく海外旅行は気分転換になるだけでなく自分の立ち位置を確認する良い機会です。
 普段は常識と思っている事が海外では通用しない事もしばしばだからです。

 最も感じるのは他国のサービスや商品は日本のようなクオリティーを持ってい無いという事でしょう。いいかげんで中途半端。詰めが甘くて考えが浅いと思えてしまう事が多いのです。
 今回のパラオではホテルがそこそこのグレードであるにもかかわらずコテージの作りは実に雑でした。しかしそれはどこの国に行っても似たり寄ったりで日本の高級ホテルのようなほぼ完璧なモノを求めるならそれこそ最高級ホテルにいかないと何ともなりません。
 道路も穴ポコがあったり表面が均一でなかったりです。刺身を注文すれば切れない包丁で雑に切った刺身というよりは小さなブツ切りと言った方が良いような物が出てきます。
 車もスゴイです。なにがってボロいのよ!ボロさ極まる中古の日本車がいっぱい走ってます。バブルのころのが多かったから15〜20年位前のが走ってるんですな。日本の中古車屋にあったら千円とかでも売れそうにないのがパラオでは元気に走っています。
 パラオを発って成田上空に来た時に眼下の駐車場に整然と並ぶ自動車はまるで魚の鱗のようにキラキラ輝いて見えました。日本で走っている普通の車はとてつもなく奇麗です。

 さて、これで海外が全て日本より劣っているという事かと言えばそうとも言えないでしょう。
 なぜかと言えば現代日本のクオリティーは過剰な労働が生み出したものが少なくないのでは無いかとおもうからです。
 携帯電話やハイビジョンレコーダーなどの電化製品はあまりに多機能でほとんどの機能が使われないままです。これらの全ての機能は自然に生えてきたものではなくてどこかのだれかがイチイチ作っているのですからほぼ無意味な労働だと言えるでしょう。飯倉は自衛官時代に書類の小山を築いてきましたがあれも無駄そのものでした。
 果てしなく自分も他人も幸せに出来ない労働をしこたまこなす日本人ははたしてよりよく生きていると言えるんでしょうか??
 ホテルの日本人スタッフの話ではパラオの人はあまり働かないそうです。理由の一つは働かなくても食べていけるから。海にいけばいくらでも魚が捕れるしそこいらにタロイモを放り投げると勝手にイモが出来るそうです。そもそもヤシの実やバナナが道ばたや森に成ってます。
 就労できる人口の3割から4割程度しか仕事らしい仕事に就いていないそうでそれでもパラオでは事足れりなんですね。
 そういえばシュノーケリングに行った時に現地人の船長は客が泳いでる間に夕飯ゲットしてました。竿さえ不要!
 たぶんパラオの人に過労死を説明しても彼らには理解できないでしょう。理解したくもないだろうし。
 飯倉も3ヶ月休みなしで働いたり朝から晩までマックとにらめっこしていたりで「OH! ニッポンジーン」なわけですがパラオの人より幸せですかと聞かれれば答えようがありません。
 一方パラオ人は日本人より幸せかと問えばこれまた簡単にYES!とも言えません。なぜなら日本人の飯倉は気が向けばパラオを始めほとんどの国にお出かけすることができますがパラオ人ではそれは困難な事です。
 日本人飯倉は日本の良さも悪さも知った上で今のところ日本にいます。良いところ悪いところを確認できるだけ現代日本人って良いんじゃないんでしょうか。

 あぁ またこんなネタやっちゃったよ。


ホテルのコーヒーには始めっから期待していない。片岡物産モンカフェ持参。


戦車らしきものは調べたら旧日本軍の内火艇というやつでした。上陸用舟艇ですな。戦火の中で上陸をするやつでこやつは前にフロートが付いて浮きます。機関砲は20mm程度でデフォルトではないです。たぶん後付けの対空機関砲です。日本の職人気質爆発で細部を見ても作りの良さがよく判りました。作りが良くても量産性を追求したシャーマン戦車にボコボコにされて終わりです。


ドロップオフで海底を見る。当然の事ながら底なしだ。足の下に何も無い状態で浮いていると不思議な感覚に包まれる。


船長夕飯ゲット。仕事しろよ。


無人島前の島はイノキアイランド。冗談抜きでアントニオ猪木氏の島。彼の許可無くしては上陸不可。ムネオハウスとは異なり公費は使われていない。

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