2006年7月1日 どんどんプロが食えなくなる
昔は「士」と名のつく職業は安定していて高給取りというイメージがありました。
しかしこの神話も崩れて久しいです。
飯倉の知っているところでは「行政書士」はバブル崩壊とともにまず食えなくなった職業では無いでしょうか。
ちょっと前までは素人がお上相手の書類を作ると提出時に嫌がらせをされた物です。素人が作るといちいちチェックしたり修正させなくては行けないからそれがめんどくさかったんでしょう。
しかしそんな事をしていると窓口でごねられたりするようになって書類が通るようになってしまいました。「有限会社サイクルメンテナンス」も飯倉が自分で書類を作って会社設立をしています。行政書士には全くお金を払っていません。
先日社会保険事務所から書類作成に関しては何でも親切丁寧にご説明しますとわざわざはがきが来ましてこれって社会保険労務士殺しだなと思いました。
ここも一昔前は素人が手続きにいくと思いっきり嫌がらせをしていた役所なんですが変われば変わる物です。免許の更新だって代書屋いらなくなっちゃいましたね。
これらは別に役所が改心したわけではないです。限り有るタマを出来るだけ自分のところに寄せたいだけで回りで食っていた輩がどうなってもオッケー!という事に方向転換したんですね。
その証拠にいまだに警察は書類の提出などに難色を示します。告訴を被害届に書き換えたり提出された書類を放置したりと自分の得にならない事はごまかしておいて万一ばれても身内同士かばい合うんですからたちが悪いですな。
話題の共謀罪も警察組織内の裏金作りに共謀罪は適用されないと言い切るところなんぞなかなかきっぱりしていて素敵です。
話を戻しましょう。
さてこれから困っていく職業は「税理士」だと思います。いまや税務署も親切に説明や相談を受けるようになったのと今後はパソコンでの経理書類の作成が日本でもより一般化して今まで以上に税理士が不要になっていくでしょう。
金を払うだけの価値は無いと判断された「士」はさっさと切り捨てられます。その価値を維持し続けるには定型の仕事がこなせるだけでは不十分なのです。考えて工夫して臨機応変に対処できるようになる事が今後はますます求められるでしょう。まじめにやっているだけでは単価減少顧客数先細りで苦しい生活が待っているだけです。
国家資格は試験代を取られる事だけが確実で資格取得後の生活を保証してくれるわけではありません。一生懸命勉強して「士」になった人は計算通りに行かなくてこまっています。
自転車安全整備士なんかは無論論外ですな。
弁護士、医師は資格で食っていけると言われていますが食っていけるのと楽しい人生は全く別ですから本当になりたい人だけがなったらいいんじゃないでしょうか。
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