2007年6月18日
実は連戦連敗なのです
この週末は実家に帰っておりまして実家の立て替え計画について話をしてきたのですが結局、飯倉の提案は全面的に却下となりました。
特に兄夫婦(建築設計事務所を経営しております)は飯倉の意見を聞こうともしません。全面否定、全面拒否、完全無視。
家族と言えど事情も都合も好みも違うのですから擦り合わせが困難なのは分かります。
それでも今回の案件は金額が大きく一旦走り出すと容易に変更もままならないのですからよくよく考えてから実行に移すべきと思ったのです。
結論は最も安易で最も楽な道を良しとする価値観に押し切られ、惨敗に終わってしまいました。しかも多額の予算を楽するためにドブに捨てるような最終プランにめまいが。
こうしてまたひとつコリン星に無意味な建物が建つのかと思うとやるせないというかなんと言うか喪失感と共にどっと疲れがでてきます。
西の空に明けの明星が輝く頃、一つの光となってどこかよその星へ飛んで行きたくなります。
はたから見ればあれこれ好き放題にやっているように思える飯倉ですが、本人としてはやる事なす事上手くいかない事の連続でまさに連戦連敗なのです。
ああ、そう言えば飯倉の好きな建築家で安藤忠雄(略してアンタダ)という人物が居るのですが彼も「連戦連敗」と言う本を書いてましたなぁ。
彼の場合は国際的な建築コンペで連戦連敗(たまに勝つ)なのですから飯倉(たまに勝つ)とは全くスケールが違うのですがそんな彼がこんな事をどこかに書いていました。
彼の建築事務所では従業員が沢山居る訳ですが二級建築士をゲットしてから一級建築士を取った方が良いとアンタダ氏はアドバイスするのだそうです。しかし誰一人として二級から取ろうとはしないそうです。
建築士の資格は二級は木造の勉強も必要なのだそうですが一級は鉄筋コンクリートだけなのだそうです。建築の仕事は木造も鉄筋コンクリートも在るのですから二級を取ってから一級を取るというアドバイスはもっともなのです。
しかし別段そんなステップをふまなくても制度的には一級は取れますので他人に自慢出来ない二級をいちいち取るより一級をサッサとゲットした方が良いという事でしょう。
世界的な建築家と言われているアンタダ氏の言う事さえ周りは無視したりするのですから実家の家族が飯倉の言い分を無視するくらいなんと言う事もありません。
ありません。
ありません。
くやしー!
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