2006年11月15日 茶道を習うも道険し
今年の夏から「お茶」を習っています。おホホホっ。
なんでまた茶道を?と聞きたくなるでしょう?実を言うと確固とした理由は無いのですが今までやってきた自転車いじりからちょっと距離をおいてみようではないか、その触媒として茶道は良いような気がしたのです。
自転車のメンテは個々のケースで臨機応変に対処しなければいけません。大事なのは結果であって途中の過程はまあどうでも良いわけでそもそも過程に絶対的な正解は無いわけですから過程は何種類も存在するわけです。
それに対して茶道は過程もすべて事細かく決っていて流派によっても微妙に過程が異なります。
それぞれの行程においての作法(決まり)は一応理にかなってはいるのですが別段これでなくても事足りるわけです。しかし決められた通りにしなければいけません。
つまりが過程も大事という事ですので今まで飯倉がやってきた結果さえ良ければ途中はなるべく効率的であればそれで良し!という価値観とは全く反対の価値観です。
さて、そんな今までの価値観とは全く異なる物を日本文化の中に見いだせたのは幸いです。さっそくネットで茶道教室を探して近場の教室の無料体験ってのに行ってきました。
安易です。
教室はとあるビルの4階。エレベーターのドアーが開いて教室が見えるとなんともはや緊張します。先生を始め参加者は全員女性です。飯倉久々の緊張です。
ここでお客さんの経験を一通りさせてもらうのですが勝手が違って面食らいます。
時間ギリギリに行った飯倉は右端に座ったのですが事は右は時から進んでいくのでまずは飯倉から始めなければいけません。これは座る位置をしくじりました。
お菓子が出てきてハシで自分の懐紙(皿代わり)まで移します。この時ハシを使っていいのは右手のみ。飯倉は左利きですので先生に「左利きですので左手を使っても良いですか?」とたずねたらすかさず「いけません!」と返されてしまいました。
右手をプルプルさせながらなんとかお菓子を移動させたらつぎはお茶です。
以前お茶室に入った記憶があるのは高校生の時、苦いという印象しかなかったのですが飯倉も年を食ったのでしょう。なんだか美味いです。
無事無料体験を終えてさっそくその場で入会を申し込みます。他のお嬢さん方は皆さん慎重でそそくさ帰ります。一々あれこれ考えない飯倉はさっさと月謝も全額前納して教室を後にしました。
さて現在初心者教室を終えて個別に先生に教わっているのですが未だ悟りは開けず。
当たり前ですな。そうそう分かるもんじゃーないでしょう。だいたい10年くらいすると何か見えてくるんではないかなあと思っています。今のところは言われるままに型を覚えるだけ。しかしその型もどこからどこまでが決っているかもイマイチはっきりしません。先生によって言う事が多少違ったり。美学や理にかなった手の動きとか言いますが腑に落ちない所も多数。衛生上これで良いのかなあと思う点も。 ?マーク連発。
まだまだ道は遠いようです。
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