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20069月9日 タイに行ってきました。

 今回の海外行きは仕事のような余暇のような微妙な案件だったのです、しかもご招待。
 飯倉本人としては主導権を持っているわけでもなく、タイは初めてだったので全くおまかせだったのです。

 一応期待していたのは見聞を広める事と将来的にタイに移住の可能性もありますのでその下見と治安や物価等の現地での確認。現地で活躍されている方のところにも訪問する予定との事だったのでこれにも期待。ハイビジョンムービーとスティディーカム持参で撮影の練習、願わくばリフレッシュもかねてと考えていました。
 結果的にはどれも期待どおりには行きませんで非常に残念な事になったのですが まあ事が思うように行かないのはいつもの事なのであきらめます。

 さて、まずは今回一番がっかりしたのがタイ人の行動についてです。一言で言って金、金、金です。北京に行った時にもうんざりしたのですが日本人を見つければ金をせびる事しかしません。

 なんでこんな事になったのでしょう。推測するに日本人が安易に金をばらまくからでしょうね。わざわざ他国に出かけていってぼったくりの対象としか扱われないない現代日本人を明治の人が見たらなんと言うでしょうか?
 まずはホテルでやられました。ベットサイドにビッテルが置いてあったのでこれはホテルのサービスなのだろうと思っていたらなんと有料。バックに入れて出かけようとしたらきっちり料金を請求されました。日本のコンビニで100円くらいで売っている物がなんと450円くらい。ぼったくるにもほどがあります。しかもベットサイドに置いてトラップを仕掛けるような事をするとは。
 幸い封を切ってなかったので返品しました。返品するのも一苦労。片言英語(単語の羅列)でなんとかしようとしたらついさっきまで英語をペラペラしゃべっていたフロントのおねーさんがとたんにタイ語のみでまくしたててきます。眉間にしわ、口からツバ。ほほーこうやって日本人を煙りに巻くのかとしばし関心。そっちがタイ語ならこっちは日本語だと日本語で延々説明。結局いやがられつつ返品完了。

 まだまだあるぞ!クリーニングを頼んだらYシャツ一枚が600円。しかもプレスがいいかげん。日本のホテルでもこんなにとらないって!たまたま混じっていたハンカチも300円とられました(ゲー)。
 タイの物価は飯倉の感覚ではだいたい日本の1/10。Yシャツ一枚で¥6,000-とられるって事です。
 自転車タクシー(現地の名称は知らない、汚いし狭い)に乗れば当初の話と違って少しよけいに走ったから1.5倍払えと言い張る。ノーと言ってもまだ粘る。どうせ時間を使うなら商売道具(自分の汚い自転車)磨けよと言いたくなる。
 シルクのお店では微妙に質の悪いシルクパジャマが1万円で売ってます。
 木の彫り物屋でも到底買おうと思わない値段。しかも値引き交渉には応じないと言います。
 飯倉は今までアジア各国(インド、インドネシア2回、台湾、中国、バングラディシュ)に行った経験がありますのでそれなりにごまかしやぼったくりはなれていますがここのはより確信犯的で悪質な匂いがします。
 その次にはとにかく働かないって事でしょうか。シャンとしている人を見かけない、どこに行ってもダラダラ寝転がっている人ばかり目につきました。
 物を作っている場を見ても携帯片手に仕事したり道具が汚れていたり。プロの意地とか誇りとかはみじんも感じません。
 ホテルも一応高級リゾートホテルなんでしょうがドアーはベニア板にペンキを塗っただけ、風呂の排水は出来ないコップは汚れている、なんだか臭い、プールには更衣室も無いロッカーも無いトイレとシャワー室は一緒、プール担当者は女性職員を口説くのに全神経を集中となんだかな〜です。

 現地で活躍している日本人の施設にも2件連れて行ってもらったのですがどちらも自己満足型で日本の恥を苦労して他国にさらしているだけにしか見えません。彼らはタイの人のために苦労していると思っているのかもしれません。しかし、飯倉にはそうは思えません。
 まずは山岳民族の子供たちが通学しやすいように作られた下宿所を見せてもらったのです。建設には日本の税金が使われてます。
 で、どうだったかというと不潔、作ったばかりだそうですがゴミ溜めにしか見えません。ろくに掃除をしていないし犬やら鳥やらが入ってきて糞をしている所に靴を脱いでお上がりくださいと案内されてしまって嫌々そうするはめに。
 施設自体、建物は建っても魅力が無い事は現地の人も認識しているらしく2名ほどしか子供がいないと言います。去年までいた子供もさっさと親元に帰ったという事。私たちは30分ほどしかいなかったのですがタイの貧困層でも逃げ出す日本の税金で作られた施設。
 てっきり子供たちが大勢いると思って日本から手みやげをどっさり持っていった飯倉はアホウです。帰り際渡された現地の人が作ったという小物入れのような物。いらないんですが一応礼を述べて受け取っておきました。この小物入れ、同行してきたタイ人のメイドさんは「うえげーいらないヨー!」と言ってました。正直すぎるコメントありがとう。
 もう一件は知的障害者の施設だったのですがここの責任者は知的障害者をバカにしているんでしょうか?一応(知的障害者に)仕事をしてもらっているんですがママゴトのような事をさせているんです。知的障害者は一部の能力に問題があるだけですべてにおいて程度の低い人間ではないでしょう。初めは作業がゆっくりでもなれてくれば効率よく業務をこなせる場合もあるはずです。でも、この施設では知的障害者は弱者だから非効率に作業をするのが善とされているようです。非効率に生産された商品を買ってもらってわずかばかりのお金を得てそのお金でみんなで苦労をする事に意義が有ると思い込んでいるようです。
 当日は長雨で近くの川があふれてくるだろうからこれから土のう積みが大変ですと喜んでました。

 喜ぶな!

 人を堕落させる事を幸せにしていると勘違いしているのはいただけません。
 今回は遠路はるばる外国のへき地まで反面教師&日本人のボラレ加減を見に行っただけでしたがこの手合いはさんざん見てきましたのでそろそろ勘弁してほしいです。

 関空について機械的に仕事を進める空港職員をみて日本はタイよりましな気がしてきました。

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