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 2006年7月21日 我がままは素敵だ！
太平洋戦争中には「贅沢は敵だ」という標語に対して「贅沢は素敵だ」と切り返した落書きがあったそうだがバブルを経験した後の平成日本には「贅沢はあまり素敵でもない」世の中になってしまった。
ここで飯倉はずばり言ってしまおう。
平成日本の贅沢「我がままは素敵だ！」
我がままというと単なる身勝手、自己制御が出来ない様でネガティブな印象しか無いがどっこい世のすごいと言われる人はすべからず我がまま人間と言ってしまっても過言ではないだろう！？
だいたいにおいて我がままを言い続けていれば人様から相手をされなくなって当たり前だ。しかし、我がままを言い続けられる人物というのは我がままというマイナス部分を差し引いても付き合いに値するいい面があるという事だ。
言い方を変えれば好きな時に好きな事言えないやれないのはやっちゃうと周りが相手にしてくれなくなると思っているからではないか？？
もしくは過去にやっちゃったら相手にされなくなった事があるとか・・・。
しか〜し、いかんいかん！
自分がこれと思った事をやれない言えないではそれこそ何のために生きているのか分からなくなってしまう。自分で良いと思った事をやっちゃって初めて自分という物の存在を確認できるのではないだろうか？
まあそんな事をしていると人様に迷惑がかかる事もあるだろう。よけいな一言で相手を嫌な気分にさせる事もまたしかり。
でもだ、一生涯人様に迷惑をかけないで生きていく事など所詮不可能なのだから鼻っから現実味のない事など考えないで思い立ったら何とやら、やりたいようにやっちまう、言いたい事はぶちまけるで良いではないか。
若人の言い分に「周りに迷惑をかけないように生きていきます・・・」なんて寝ぼけた事を言い出す輩がいたがだいたい人間は食わないと生きていけないのよ。その食い物は元を正せば植物だったり動物だったりするわけね。所詮人間は殺生しないと生きていけないんだから迷惑かけずには生きられないの。
どうしてもそうしたいんだったら仙人にでもなって霞（かすみ）食って生きていかなきゃいけないのね。
そもそもこの手の輩が出現したのには受験勉強とテレビゲームの弊害が大きいと思うんだけどこの両者、どちらもすでにきっちりとレールが敷かれていてそれから外れるとすっぱり切り捨てられる仕組みになってます。工夫等の余地は皆無でいくつか選択肢を与えられるだけ。それでいかにも本人が望んだ通りであるかのような印象を植え付けられてしまいます。
こんな世界が当然と思ってしまえば物事に過剰適応した人間が量産されていきます。
これの怖いところは設定された範囲内で人様に迷惑をかける分には自分は悪くない（というか絶対正しい）と思う人間が出来てしまう事でしょう。
ここがキモです。設定された範囲内であれば悪い事をしても自分は良い人のままであるという思考は非常に危険な事だと思うのです。当然の事ながらこの範囲は微妙に膨らんできます。範囲内ならOK!それ以外は全く関知せずって事で「迷惑をかけるだけで何ら魅力のない人間」が出来上がってしまいます。
てなわけで皆さん人様に迷惑かけてでも我がまま人間になりましょう。おっと、その前に我がままでも周りが許容してくれるだけの魅力的な人間になりましょう。
魅力的な我がまま人間、ああなんて素敵な響きでしょう！
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